考える女性
やっぱりそんなに厳しい仕事なのかな?
保険会社の人は「ちゃんと教えるから大丈夫!」と言うけど、
正直、自分に保険営業ができるか不安…
こういった疑問や不安に応える記事です。
本記事の内容は下記のとおり。
- 保険営業はやめとけと言われる15の理由【元保険屋が解説】
- 保険営業をやるなら本気の覚悟が必要【売れれば天国の仕事】
- 保険営業以外の営業でおすすめの4業界
保険営業って、なんかイメージ悪くて不安ですよね?
ノルマとか厳しそうなイメージがあるかと。
僕、佐藤誠一は保険営業を7年やりました。
メットライフ生命(当時アリコジャパン)で4年。
乗合代理店で3年です。
メットライフ生命時代の平均年収は600万円。
でも上司が厳しい人で、下記のような理不尽がありました。
- 入社初月に600万円の新車購入の強要
- お金がなくなったら「サラ金で金借りてこい」
- 先輩が開いたパーティーの二次会のお金を払わされる
借金がふくらみ、破産してしまいました。
結論、保険営業は厳しい仕事です。
売れれば稼げる天国の仕事ですが、売れないと超地獄です。
やるなら命がけの覚悟で臨んでください。
実際、売れなくて自殺した先輩もいます。
実際に7年間、保険営業をしてきた僕が書いた記事なので、信ぴょう性はあると思います。
保険会社の人から誘われてるあなたが、冷静な判断をできるようにと記事を書きました。
この記事を読むことで、無事に保険営業に転職せずに済むかなと。
それでは、さっそく見ていきましょう。
目次
- 1 保険営業はやめとけと言われる15の理由【元保険屋が解説】
- 2 【注意】本気の覚悟がないなら保険営業はやめておこう
- 3 保険営業以外の営業でおすすめの4業界
- 4 まとめ【覚悟がないなら保険営業はやめとけ】
保険営業はやめとけと言われる15の理由【元保険屋が解説】
結論、本気の覚悟がないなら保険営業はやめておきましょう。
軽い気持ちで転職すると、痛い目にあうからです。
これから保険営業の現実を、赤裸々に解説します。
記事の内容を読んで、それでもやってみたい人だけ保険営業に挑戦してください。
①サラリーマンではなく個人事業主【労働基準法適用外】
そもそも、保険営業はサラリーマンではなく、個人事業主です。
事実、収入は事業所得で確定申告します。
個人事業主なので「転職」ではなく、「起業」に近いです。
保険営業の現実は、下記のとおり。
- 売れなきゃ休めない
- 残業代が出ない
- 休日出勤手当は出ない
- 経費は自腹
- 最低賃金を下回ることがある
本来ならブラック企業に該当しますが、そもそもサラリーマンではないので、労働基準法が適用されません。
起業はリスクがあるので、気軽に保険営業を始めてはいけません。
死ぬ気で覚悟して始めましょう。
②ノルマはないけど売れないと食えない
保険会社の人は、
と言いますが、これは本当です。
売上が低ければ、食えなくなるだけです。
事実、僕も月給7万円とかの月もありました。
※時給換算すると260円くらいですね。
固定給はあるけど、売れないと固定給も下がります。
固定給は高くないので、売れないと生活できません。
手取りの基本給は26000円
僕がメットライフ生命時代の、手取りの基本給は26000円くらいでした。
個人事業主なので、売れないと食えないのは当然です。
生活できなくなる覚悟が必要です。
保険営業の目標(ノルマ)については、【元保険屋が語る】保険営業にノルマはない【生活できなくなるだけ】にまとめてます。
また、給料の仕組みについては、保険営業の給料を元保険屋が暴露【あなたが向いてるかも診断】にまとめてます。
保険会社の人は、給料の仕組みを教えてくれない人がほとんどです。
でも、大事なお金のことなので、入社前に必ず確認しましょう。
③離職率90%以上
保険営業の離職率は90%以上です。
あまりに厳しい仕事だからです。
事実、僕がいたメットライフ生命のオフィスの離職率は95%以上でした。
生き残れるのは1割以下の、弱肉強食の世界です。
保険営業の離職率については、【元保険屋が暴露】保険営業の離職率は90%以上【覚悟してください】を参考にどうぞ。
④営業経費が自腹
保険営業の営業経費は自腹です。
個人事業主だからです。
例えば、下記などもすべて自腹です。
- アポの移動費
- コーヒー代
- ガソリン代
- 出張先の宿代
- 飲食代
- 名刺代
- ノベルティ代
一般的な営業職はこれらの費用を会社が負担してくれますが、保険営業は個人事業主なので自腹です。
ちなみに、社用車もありません。
あなたのマイカーで営業するので、走行距離はガンガン伸びます。
僕も3年で11万キロ走りました。
当然、自動車保険や車検代も自腹です。
⑤短期解約は給料の返金義務がある
3年以内に保険契約を解約されてしまうと、一度もらった給料を返金しなければいけません。
業界用語で「戻入(れいにゅう)」といいます。
僕も戻入で、月給マイナス2万円という月がありました。
1ヶ月休まず働いて、給料がないだけでなく、保険会社に2万円払わなければいけません。
これはさすがにきつかったですね(^^;
私の知り合いの元保険営業マンは、マイナス100万円の月があったそうです。
個人事業主なので、無給や返金があっても文句は言えません。
⑥自爆営業はもちろんある
保険が売れないと、自爆営業はもちろんあります。
自爆営業とは、自分で保険に入ることです。
僕も売れない月は自爆営業してました。
自爆営業分がたまっていき、最高で月5万円くらい保険料を払ってましたね(^^;
お金がないのにさらに固定費がかかるのは、かなりきつかったです。
前述の「戻入」があるので、自爆営業分の解約もできません。
一度自爆営業に手を出してしまうと、どんどん貧乏になります。
⑦売れないと家族や友人にも営業が必要
売れないときは、家族や友人にも営業しなければいけません。
上司から、下記のように詰められるからです。
怒る上司
親はまだ協力してくれることもありますが、友達は要注意。
うっかり営業すると、友達なくします。
⑧売れないと帰れないし休めない【残業代や休日出勤手当なし】
売れないと、売れるまで帰れませんし、休みもありません。
上司から、休むことを禁じられるからです。
個人事業主なので、残業代や休日出勤手当はありません。
保険会社の人が、
子育てもしやすいわ!
と言いますが、それは売れていればの話です。
売れてなければ帰れないので、家庭との両立は不可能です。
⑨個人営業だと平日夜と土日が仕事【プライベート少ない】
個人相手の営業だと、メインのアポの時間は平日夜と土日です。
相手が仕事をしてない、平日夜か土日しか会えないからです。
平日昼間も下記のような仕事あり。
- テレアポ
- 飛び込み営業
- 職域訪問
結論、毎日朝から晩まで働くと思ってください。
事実、僕も最初の2年間は無休でした。
と思うかもしれませんが、前述のとおり個人事業主なので文句は言えません。
⑩売れないと上司に詰められる
売れないと上司に詰められます。
部下の売上が低いと、上司の給料も下がるからです。
個人事業主なので、本来は売っても売らなくても本人の自由なのですが、現実は超詰められます。
⑪枕営業してる人もいる
残念ながら、枕営業はあります。
泣く女性
と考える人がいるからです。
さすがに会社から強要はされませんが、売上のためにやむを得ず枕営業してしまう人はいますね。
一度関係をもってしまうと、なかなか抜け出せないのも辛いところ。
前述の「戻入」があるので、関係を断つことで解約されると困るからです。
数年にわたって、特定の人と関係が続いてしまう人もいます。
服装の指導をする営業所がある
また、営業所によっては、
注意する上司
もっと胸元を開けなさい!
と指導しているところもあるので、ヤバいです。
ちなみに、男性も枕営業してる人もいます。
保険営業の枕営業については、生保レディの中には枕営業してる人がいる【手を出してしまう理由5選】にまとめてます。
⑫そもそも保険は売りにくい
そもそも論ですが、あらゆる営業の中でも保険は売りにくい方です。
保険は、いますぐ保険が必要じゃない人に売らなければいけないからです。
病気の人は保険がほしいですが、保険には入れません。
つまり、保険がほしい人には売れないのです。
こんな矛盾があるのは、保険くらいのもの。
- 保険がいらない人
- 保険に興味がない人
に売るので、難易度が高めです。
ちなみに、保険が売りにくいことについては、【結論】保険営業が辛いのは売りにくい商品だから【転職もアリ】にまとめてます。
⑬副業禁止
保険会社は副業禁止です。
個人事業主なのに副業禁止とはかなり矛盾してますが、多くの保険会社で副業を禁止しています。
僕がいたメットライフ生命も、副業禁止です。
保険が売れなくて収入が少なくても、副業でアルバイトするのは禁止です。
つまり、「お金がほしいなら保険を売るしかない」ということですね。
かなり不自由なので注意しましょう。
ちなみに、会社にバレない副業の方法は、保険営業の副業で会社にバレない仕事5選【仕事が嫌いなら転職】にまとめました。
⑭なかなか辞めさせてくれない
保険営業は、なかなか辞めさせてくれません。
人が辞めると上司の給料が減るからです。
なんとか引き止めようとする上司が多いです。
営業なんで売らなきゃクビになるのですが、ひどい上司だと勝手に新契約をつけたりします。
※これは違反行為です。
最悪の場合は、生命保険協会とか金融庁に連絡しましょう。
⑮売れなかったら転職が不利
保険営業で売れないと、次の転職が不利です。
売れなかった人を欲しがる会社はないからです。
だから、保険営業に挑戦するなら背水の陣しかありません。
【注意】本気の覚悟がないなら保険営業はやめておこう
保険営業=起業なので、本気の覚悟が必要です。
転職とはレベルが違う覚悟をしてください。
その覚悟がないなら、悪いことは言わないのでやめておきましょう。
本気の覚悟ができた人だけが成功する世界
本気の覚悟ができた人だけが、保険営業で成功します。
僕の友人の保険営業マンは、苦労の末に30代前半で年収3000万円を達成しました。
売れれば上司から何も言われないので、いつ休んでもOK。
個人事業主なので、売れてれば何を知っても自由です。
- 長期で旅行に行く
- 朝礼だけでて帰宅
- 1年分の売上を初月にあげて、あとは休み
とかも自由です。
保険営業は売れれば天国の仕事です。
覚悟ができて、苦労の末に天国のような状態がやってきます。
本気で自由を手に入れたい人だけ、覚悟をもって挑戦してください。
保険営業以外の営業でおすすめの4業界
ちなみに、保険営業以外だったら、どんな営業がいいの?
保険営業以外で、おすすめの営業は下記の4つです。
- IT・Webの営業
- 電気・ガス・鉄道・NTTなどインフラ系
- 石油業界
- 大手メーカー
理由は、営業が楽だから。
詳細は、営業でおすすめの業界4選【選定条件やおすすめしない業界も解説】にまとめたので、興味あればどうぞ。
あなたに合う営業を知る方法
結論、営業に強い転職エージェントに適職診断してもらえばOK。
プロのキャリアカウンセラーが適職診断してくれて、あなたに合う営業がわかります。
あなたに合う営業の会社も紹介してくれるので、求人情報を見つつ、企業の採用担当者と話しつつ、興味ある会社があれば応募してみればOKです。
営業に強い転職エージェントは、営業未経験者向けのおすすめの転職エージェント3選【不向きの特徴】にまとめてます。
【ちなみに】営業に向いてないなら無理しない
適職診断の結果、もし営業に向いてないようなら、無理に営業に転職しない方がいいですよ。
人生は、向いてる仕事をする方が楽しいです。
ちなみに、営業以外でおすすめの職種は下記の6つです。
- プログラマー
- インフラエンジニア
- Webデザイナー
- Webライター
- マーケティング
- 宅地建物取引士
これらがおすすめの理由は、手に職がつくから。
終身雇用が崩壊したので、営業だろうが他の仕事だろうが、手に職をつけなければ生きていけません。
転職を考えるなら、良い機会なので手に職をつけてみてはいかがでしょうか。
向いてる仕事×手に職は最強です。
営業以外でおすすめの職種は、20代の転職におすすめの7職種【おすすめしない職種と適職選びも解説】にまとめてます。
まとめ【覚悟がないなら保険営業はやめとけ】
この記事をまとめます。
- 保険営業はやめとけと言われる15の理由を知っておこう
- 保険営業をやるなら本気の覚悟が必要【売れれば天国の仕事】
- 保険営業以外の営業でおすすめな4業界
- 営業以外で将来性があるのはIT業界
結論、保険営業は本当に厳しい仕事なので、マジで覚悟してください。
想像してみてください。
保険営業で、やられまくってる無惨なあなたを、、、
そんなの絶対イヤですよね。
そして、覚悟がないなら悪いことは言わないので他の営業・仕事にしておきましょう。
あなたに合う営業は、営業に強い転職エージェントに適職診断してもらえばOK。
求人情報を見ながら、興味がある会社があれば応募してみてください。
参考:営業未経験者向けのおすすめの転職エージェント3選【不向きの特徴】
また、失敗しない転職活動の手順を、【失敗を防ぐ】転職活動の始め方を5つの手順で解説【楽しい人生へ】にまとめてます。
あなたの転職の参考になればうれしいです( ̄^ ̄)ゞ