あと、営業の仕事の選び方も知りたいな。
営業は未経験だから、転職に失敗したくない…
こういった疑問に答える記事です。
本記事の内容は下記のとおり。
- 営業職でおすすめの業界4選【就職・転職の参考にどうぞ】
- 良い営業の仕事の11の条件
- 営業職でおすすめしない業界12選
僕、佐藤誠一は営業を10年やってきました。
個人向けの生命保険営業7年、法人向けWebコンサル営業3年です。
2つの営業職をやってみての感想は、下記のとおり。
- 個人向けの保険営業→超きつかった
- 法人向けWebコンサル→すごい楽だった
つまり、営業職にも良い悪いがあるとわかったんです。
営業を10年やった僕の見解ですが、良い営業の仕事の条件は下記の11個。
- 希少性が高い
- 競合が少ない
- 法人営業
- 企業の売上に貢献するもの
- 利益率が高いもの
- 無形商材
- 毎月継続的に売れるもの
- いつでも辞めれるもの
- 最悪の場合のリスクが小さいもの
- 営業マンの決定権が強いもの
- 警戒されないもの
これらを元に、営業でおすすめの業界を紹介します。
超きつい営業と、すごい楽な営業を両方経験した僕が書いた記事なので、信ぴょう性があると思います。
あなたの仕事選びの参考になればうれしいです。
それでは、さっそく見ていきましょう!
目次
営業職でおすすめの業界4選【就職・転職の参考にどうぞ】
営業でおすすめの業界を4つご紹介します。
- IT・Web
- 電気・ガス・鉄道・NTTなどインフラ系
- 石油業界
- 大手メーカー
上記の「良い営業の仕事の11の条件」に当てはまるものが多い業界です。
①IT・Web
IT・Web系の営業はおすすめです。
最新技術やAIを使ったものは、目新しくてニーズが多く、売れやすいからです。
※僕がいる業界です(^^)
例えば、
- システム会社
- Webサイトを作っている会社
- Webシステム会社
- アプリ会社
などは良いですね。
IT業界は将来性もありますし、人材不足なので1人あたりの給料も高くなりやすいです。
上記の良い営業の仕事の11の条件に当てはまるものは、下記の7つ。
- 希少性が高い
- 競合が少ない
- 法人営業
- 企業の売上に貢献するもの
- 利益率が高いもの
- 無形商材
- 警戒されないもの
良い営業の業界の条件を多く満たしています。
ITの営業については、【実録】営業が楽しい業界はIT【あなたに合う営業に転職する方法】にまとめているので、興味あれば読んでみてください。
②電気・ガス・鉄道・NTTなどインフラ系
インフラ系はおすすめです。
人間が生きていくために必要なもので、競合が少ないからです。
例えば、
- 電力会社
- ガス会社
- 鉄道会社
- NTT
などです。
大手の法人向けのルート営業なので、ぶっちゃけ楽です。
ただし電力会社に限っては、発電所をもっている電力会社が良いですね。
電力自由化で新しくできた電力会社の営業は、競合が多くてきついです。
【デメリット】中途採用の募集が少ない
1つ問題点は、インフラ系の会社は中途採用が少ないこと。
体質が古く新卒至上主義が強いため、転職組にはハードルが高いです。
上記の良い営業の仕事の11の条件に当てはまるものは、下記の7つ。
- 希少性が高い
- 競合が少ない
- 法人営業
- 利益率が高いもの
- 毎月継続的に売れるもの
- 最悪の場合のリスクが小さいもの
- 警戒されないもの
良い営業の業界の条件を多く満たしています。
③石油業界
石油業界の営業もおすすめです。
人が生きていくために必要なものなので、売れやすいからです。
法人向けのルート営業がほとんどで、新規開拓は少ないため楽です。
上記の良い営業の仕事の11の条件に当てはまるものは、下記の8つ。
- 希少性が高い
- 競合が少ない
- 法人営業
- 企業の売上に貢献するもの
- 利益率が高いもの
- 毎月継続的に売れるもの
- 最悪の場合のリスクが小さいもの
- 警戒されないもの
良い営業の業界の条件を多く満たしています。
ただし、石油業界は新卒至上主義の会社が多く、転職はしにくいです。
④大手メーカー
大手メーカーの営業もおすすめです。
大手メーカーは業界の上をとっているので、競合が少なく立場も強いからです。
例えば、
- 大手の自動車メーカー
- 電子部品メーカー
- 化学系メーカー
- 大手の飲食メーカー
などです。
ネームバリューがあるのも有利な点ですね。
上記の良い営業の仕事の11の条件に当てはまるものは、下記の4つ。
- 法人営業
- 企業の売上に貢献するもの
- 毎月継続的に売れるもの
- 警戒されないもの
条件を満たしているものは少なめですが、後述する「営業でおすすめしない業界12選」に比べたらマシです。
ただし、大手メーカーは新卒至上主義の会社が多く、転職はしにくいです。
良い営業の仕事の11の条件
冒頭で説明した、良い営業の仕事の11の条件を解説しておきます。
※順序が前後してごめんなさい。
- 希少性が高い
- 競合が少ない
- 法人営業
- 企業の売上に貢献するもの
- 利益率が高いもの
- 無形商材
- 毎月継続的に売れるもの
- いつでも辞めれるもの
- 最悪の場合のリスクが小さいもの
- 営業マンの決定権が強いもの
- 警戒されないもの
なぜ11の条件が大切なのかを知った上で、就職先を選びましょう。
①希少性が高い
希少性が高いことは超大切です。
売れやすいからです。
例えば、砂漠でノドが乾いて死にそうな人になら、500mlの水のペットボトル1本を10万円で売ることもできるでしょう。
希少性が高いほど、売れます。
②競合が少ない
競合が少ないほど売れます。
消費者の選択肢が減るからです。
業界を選ぶときは、競合他社が少ない業界を選びましょう。
③法人営業
個人営業ではなく、法人営業を選びましょう。
個人営業は面倒くさいからです。
法人営業のメリットは、下記のとおり。
- ビジネスライクに話せるので、商談の時間が短い
- 法人にメリットがあるとわかれば、すぐ売れる
- 単価が大きいので、給料が高い
- 土日祝は休み
- 面倒くさいつきあいが少ない
反対に、個人営業のデメリットは下記のとおり。
- どんなに商品が良くても、感情に左右される
- 商談の時間が長い
- 単価が小さいので、給料が安い
- 土日祝も働くため、休めない
- 飲み会などつきあいが多い
前述のとおり僕も個人営業と法人営業を両方やりましたが、法人営業の方が100倍楽でした。
個人営業はもう二度とやりたくありません。
法人営業の楽さについては、
法人営業が楽な5つの理由【あなたが向いてるかもチェック】にまとめているので、興味あれば読んでみてください(^^)
④企業の売上に貢献するもの
企業の売上に貢献するものを売るのが、一番簡単です。
企業が一番喜ぶのは、売上アップだからです。
一般的に、企業の悩みは下記の4つと言われています。
- 売上を上げたい
- 経費を削減したい
- 人材を採用したい
- 資金調達したい
たしかに、経費削減、人材採用、資金調達も喜ばれますが、やっぱり一番興味があるのは売上アップです。
だって、売上が上がれば、
- 経費を気にしすぎなくていい
- 人材を採用する資金が手に入る
- 資金調達の必要がなくなる
となるからです。
企業の売上に貢献する商材を扱っている会社にしましょう。
⑤利益率が高いもの
利益率が高い商材を売りましょう。
利益率が低いと、営業マンが儲からないからです。
例えば、
- 仕入れ値が安い
- 開発費が安い
- 人件費が安い
- 高くても売れるもの
という条件がそろえば、営業マンも儲かります。
⑥無形商材
有形商材よりは無形商材がおすすめ。
利益率が高いからです。
例えば、
- ITシステム
- Webサイト
- アプリ
など、IT系は無形商材が多いので良いですね。
※僕はWeb業界の人間ですが、たしかに利益率が高くて助かってます(^^)
⑦毎月継続的に売れるもの
毎月継続的に売れるものを扱いましょう。
毎月ゼロから新規を売り続けるのは、きついからです。
例えば、
- 毎月仕事を頼まれるもの
- 毎月仕入れてくれるもの
- 毎月使うもの
などが良いですね。
ダメな例は、
- 金融商品(保険、投資信託)
- 不動産
などです。
毎月新規を売りつづけないといけないので、超きついです。
⑧いつでも辞めれるもの
いつでも辞めれる営業職にしましょう。
ずっとやり続けないといけない責任があるものは、辞めたくても辞められないからです。
良い例は、
- Webサービス
- Webサイトコンサル
などですかね。
こちらから一方的に辞めやすい商材だと、仕事のリスクが低いです。
悪い例は、
- 保険営業
- 銀行の営業
などです。
長期のフォローが必要で、担当者がつくものは辞めにくいです。
⑨最悪の場合のリスクが小さいもの
最悪の事態が起きたときに、リスクの小さいものを売りましょう。
リスク対策ができていないと、クレームがヤバいからです。
悪い例は、
- 投資信託
- 投資用不動産
- 先物営業
などの投資系です。
もし価値が急落してしまった場合、ものすごいクレームになります。
怒るお客さん
責任とりなさい!
困るお客さん
これからどうやって生活すればいいんですか?
死ねって言うんですか?
こうなった場合、会社は何も助けてくれませんよ。
「担当者なんだから何とかしろ」としか言ってくれません。
リーマンショックで自殺した営業マン
2008年のリーマンショックのときに、投資系商品のほとんどが下落しました。
お客さんからクレームに耐えきれず、会社も助けてくれなかったため、自殺した営業マンがたくさんいました。
特に投資系は、個人で責任と取り切れないのでおすすめしません。
⑩営業マンの決定権が強いもの
営業マンの決定権が強い商材・会社で働きましょう。
商談は現場が命です。
いちいち「会社に確認します」と言ってたら、ビジネスチャンスを逃します。
営業マンがその場で裁量をふるえるものが良いですね。
これは極論ですが、自分が社長になるのが一番です。
自分に決定権があれば、営業は最強です。
でも、「社長になれ」と言われても困ると思うので、できるだけ営業マンに裁量権のある会社を選びましょう(^^)
⑪警戒されないもの
警戒される商材はダメです。
売りにくいからです。
例えば、
- 生命保険
- 投資信託
- 投資用不動産
- 先物取引
は警戒されやすいので、おすすめしません。
「あえて警戒される商材で自分を鍛えたい」という理由があれば別ですが、「警戒される」というのはビジネスとして非効率です。
営業職でおすすめしない業界12選
最後に、営業でおすすめしない業界12選をご紹介します。
- 保険の営業
- 証券営業
- 先物営業
- 銀行
- 農協
- 広告営業
- 人材業界
- 不動産営業
- MR(医薬品の営業)
- 自動車の営業
- リフォーム営業
- 太陽光パネルの営業
修行のためにやるならおすすめですが、そうでないならおすすめできません。
おすすめしない理由とともに解説します。
保険の営業
保険の営業はおすすめしません。
※生命保険、損害保険ともにおすすめしません。
「良い営業の仕事の11の条件」に該当するものが、「無形商材」の1つしかないからです。
あとは、ぜんぶ条件から外れています。
もちろん、ノルマもきついです。
経費は自腹ですし、給料の返金義務もあります。
生命保険営業に限らず、保険代理店向けの代理店営業もおすすめしません。
僕は保険代理店の経験もありますが、代理店営業の人たちの苦労はすさまじいものでした。
おべっか使って、お世辞をいって、接待して、本当に大変そうでした。
保険営業の辛さについては、保険営業を辞めたい理由20選を元保険屋が語る【辞めた後の転職先】を読んでみてください。
証券営業
証券営業もおすすめしません。
「良い営業の仕事の11の条件」に該当するものが、「無形商材」の1つしかないからです。
メインは投資信託の販売ですが、前述のとおりクレームがきついです。
投資信託は減ると思ってください。
あともちろん、ノルマもきついです。
「投資は自己責任」と頭ではわかっていても、お客さんは担当者にクレームを入れるものです。
ノルマがあるので投資信託を売らなきゃいけないけど、売ったら売ったでクレームがくるので、精神的にきつい仕事です。
先物営業
先物取引の営業もおすすめしません。
お客さんが投資しても減ることが多く、クレームがヤバいです。
先物取引は、価値が減ってしまった場合は「追い証拠金」といって、減った分を補填しなければいけません。
減った分をお客さんに請求しにいくときは、地獄です。
だって、減らしておいたあげく「さらにお金を出せ」と言いに行くんですから…。
怒るお客さん
今なんとかしろ!
絶対払わないからな!
とかいうのは、しょっちゅうです。
投資系営業の中でも、最高峰にきつい営業です。
銀行
銀行はおすすめしません。
斜陽産業(おちていく産業)だからです。
低金利時代のため、本業の融資は儲かりません。
そのため、銀行は保険や投資信託を売って稼いでいます。
つまり、保険会社や証券会社の下の代理店です。
だったら、保険会社や証券会社に就職する方が良いですよね。
銀行員のノルマは、保険会社や証券会社の営業マンよりきついです。
- 生命保険:〇件
- 投資信託:〇件
- 定期預金:〇〇〇〇万円
- 融資:〇件
というように、いくつもノルマがあるので超きついです。
農協
農協もおすすめしません。
銀行同様、売らなきゃいけないものが多いからです。
- JA共済
- JAローン
- 定期預金
- 農薬
- 肥料
- 農機具
- テレビ
など、たくさんノルマがあります。
売っても給料が安いので、おすすめしません。
広告営業
広告営業もおすすめしません。
めっちゃ嫌われるし、クレームがすごいからです。
企業に「広告だしませんか?」と営業するわけですが、広告はリスクが高いため企業に警戒されます。
広告は効果がなくても、広告料金が発生するからです。
広告効果がないと、クレームがすごいです。
広告を売らなきゃノルマを達成できないし、売れたら売れたでクレームがある厳しい仕事です。
人材業界
人材業界もおすすめしません。
競合他社が多いからです。
例えば、人材紹介会社は全国に17000社以上あります。
コンビニのローソンが全国で約15000店なので、人材紹介会社はローソンより多いんです。
人材紹介の免許を持っているだけの会社も含めて17000社ですが、競合が多いのは事実です。
企業は人材紹介の営業に慣れてしまっているため、目新しさがありません。
営業しても「あぁ、人材の会社ね…」と軽くあしらわれることも多いです。
競合が多い業界はおすすめしません。
不動産営業
不動産営業もおすすめしません。
「良い営業の仕事の11の条件」に該当するものが、1つもないからです。
不動産営業とは、
- 新築戸建ての営業
- 分譲マンションの営業
- 投資用不動産の営業
- 不動産仲介
などです。
不動産業界は「うさんくさい」と思われがちで、嫌われています。
仕事がやりにくいので、あまりおすすめしません。
MR(医薬品の営業)
MRもおすすめしません。
顧客(医師)が少ないのに、ライバルが多いからです。
夕方に近くのクリニックを見てみてください。
待合室にスーツを着た人が座っています。
あれはMRの人たちで、医師に医薬品を売りたくて並んでいるんです。
医師は変わり者も多いので、けっこう骨の折れる仕事です。
接待、飲み会、お世辞はすごくしなければいけないので、けっこうきついですね(^^;
自動車の営業
自動車の営業もおすすめしません。
「良い営業の仕事の11の条件」に該当するものが、1つもないからです。
価格競争にもなりやすく、営業マンの給料も上がりにくいです。
リフォーム営業
リフォーム営業もおすすめしません。
「良い営業の仕事の11の条件」に該当するものが、1つもないからです。
ほとんどが飛び込み営業なので、精神的にも辛いです。
太陽光パネルの営業
太陽光パネルの営業もおすすめしません。
「良い営業の仕事の11の条件」に該当するものが、1つもないからです。
ほとんどが飛び込み営業なので、精神的にも辛いです。
いまだに太陽光パネルに対して「あやしい」と思っている人も多く、警戒されやすいです。
あなたに合う営業の会社に転職する方法
営業におすすめの業界や、良い営業職の条件、おすすめしない業界を紹介してきましたが、最終的には「自分に合う会社はどれ?」が知りたいところだと思います。
あなたは転職のプロではないので、
「どの会社が自分に合うか?」まではわからないですからね。
いざ求人情報を見ても、どれがあなたに合う会社かはわかりません。
営業の転職に強い転職エージェントに相談すればOK
あなたに合う営業の会社に転職するもっとも効率的な方法は、営業の転職に強い転職エージェントに相談すること。
優良な営業会社のリストを持っていて、キャリアカウンセリングもしてくれるので、
あなたに合う優良な営業会社に転職できます。
あなたに合う営業は売れやすいので、儲かるし、自信もつきますよ。
営業の転職に強い転職エージェントについては、
営業未経験者向けのおすすめの転職エージェント3選【不向きの特徴】にまとめてます。
まとめ【営業職でおすすめの業界の条件を知って転職しよう】
ということで、本気で営業に転職したいなら、さっそく転職活動をしてみましょう。
行動しないと何も始まらないので。
「明日でいいや」だとたぶん明日もやらないので、本気で成功したいなら今日からできることを始めましょう。
失敗しない転職活動の手順は、【失敗を防ぐ】転職活動の始め方を5つの手順で解説【楽しい人生へ】にまとめてます。
想像してみてください。
あなたが営業に転職して、成功している姿を。
自信に満ちあふれて、経済的にも豊かになっている姿を。
今日から転職活動を始めれば、そういう未来になるかもしれませんよ。
おすすめの営業の業界は下記の4つ。
- IT・Web
- 電気・ガス・鉄道・NTTなどインフラ系
- 石油業界
- 大手メーカー
あなたに合う営業の会社は、営業未経験者向けの転職エージェントに紹介してもらえます。
※無料です。
参考:営業未経験者向けのおすすめの転職エージェント3選【不向きの特徴】
良い営業の条件は下記の11個です。
- 希少性が高い
- 競合が少ない
- 法人営業
- 企業の売上に貢献するもの
- 利益率が高いもの
- 無形商材
- 毎月継続的に売れるもの
- いつでも辞めれるもの
- 最悪の場合のリスクが小さいもの
- 営業マンの決定権が強いもの
- 警戒されないもの
おすすめしない営業は下記の12個です。
- 保険の営業
- 証券営業
- 先物営業
- 銀行
- 農協
- 広告営業
- 人材業界
- 不動産営業
- MR(医薬品の営業)
- 自動車の営業
- リフォーム営業
- 太陽光パネルの営業
あとは行動あるのみ。
今日から行動すれば、あなたは営業で成功する人生が始まりますよ( ̄^ ̄)ゞ