サボってる営業マンがいるっぽいんだよね。
営業マンの行動を管理して、売上を上げたいな。
でも、営業マンが不満を感じるだろうなぁ…
人材が流出したらどうしよう。
あと、プライバシーの侵害とかは大丈夫なのかな?
こういった疑問や要望に応える記事です。
本記事の内容は下記のとおり。
- 営業のサボり防止GPSの6つのリスク【GPSつけてもサボります】
- 【根本論】営業マンがサボりたくなる環境を改善する【4つの方法】
- 営業の本質は売上を上げること【サボっても売れればOK】
僕、佐藤誠一は営業を10年やってきました。
営業マンの立場からすると、
GPSを導入するような会社は辞めますね。
自由度を求めて営業マンになったのに、
自由を奪われるからです。
そして、営業マンを信用してない証拠になってしまうので、疑心暗鬼になります。
管理者側がGPSを導入したい気持ちもわかりますが、けっこうリスク高いですよ。
この記事では、元営業マンの僕が営業マンの立場でGPSについて解説します。
GPS導入のリスクを知った上で、慎重に検討してください。
目次
営業のサボり防止GPSの6つのリスク【GPSつけてもサボります】
営業マンのサボり防止のGPS導入は、下記の6つのリスクがあります。
- GPSを喜ぶ営業マンは1人もいない
- 営業マンのパフォーマンスが下がる
- 売れてる営業マンから信用を失う
- 売れてる営業マンが辞めてしまう
- 人材を採用しにくくなる
- プライバシーの侵害
1つずつ解説しますね。
①GPSを喜ぶ営業マンは1人もいない
そもそも、GPSを喜ぶ営業マンはいません。
1つもメリットがないからです。
あくまでも管理者側のメリットだけです。
仮にサボってなくても、監視されたい人はいません。
会社の信用が下がるリスクもありますよ。
②営業マンのパフォーマンスが下がる
GPSを使ってサボり防止をすると、営業のパフォーマンスが下がります。
営業マンが休めないからです。
そもそも、営業マンはサボるものです。
GPSを導入しようとしている管理職の人や経営者だって、サボったことあるでしょ?
例えば、商談場所に早くついてしまったので、時間を潰すとかはよくあること。
でも商談前の空き時間も飛び込み営業してたら、疲れてしまいますよ。
疲れた状態で商談に入るので、パフォーマンスが落ちるのは当然です。
③売れてる営業マンから信用を失う
GPS導入は、売れてる営業マンから信用を失います。
「自由に売らせてくれない」と感じるからです。
と思うかもしれませんが、それも信用を失いますよ。
売れてる営業マンも、売れなくなったらGPSをつけることを意味するからです。
いい気分ではないですよ。
④売れてる営業マンが辞めてしまう
一番怖いのが、人材の流出です。
GPSなしで、自由に売らせてくれる会社の方がいいからです。
売れてる営業マンほど辞めていくでしょう。
売れてる営業マンは、どこにいってもやっていけますからね。
結果、売れてる営業マンだけが辞めて、
売れない営業マンだけが残ります。
売上は今より下がって、GPSが会社の首をしめる危険性があります。
⑤人材を採用しにくくなる
GPSで監視される会社に入社したい人はいません。
だって、あなただって嫌でしょ?
優秀な人材を獲得できなくなります。
⑥プライバシーの侵害
GPSがきっかけで、慰謝料を請求されるケースもあります。
プライバシーの侵害だからです。
一番やっちゃいけないのは、
営業マンに内緒でGPSを導入すること。
営業マンの同意を得ずにGPSを使用するのは、プライバシーの侵害にあたる可能性が高いそうです。
※僕は弁護士じゃないので、明言は避けますが。
プライバシーの侵害にあたらないとしても、
モラルの問題は残ります。
例えば、女性営業マンがトイレに行ったのを、男性の上司が見ているのと一緒ですからね。
【悲報】GPSをつけても営業マンはサボります
残念ながら、GPSをつけても営業マンはサボりますよ。
僕が現役だったら、100%サボる方法を見つけ出しますもん。
例えば、会社の携帯電話にGPSがついてるなら、電源を切ります。
- 電池が切れたので
- 電源が入らなくなりました
- 携帯が壊れました
とかを理由にするでしょうね。
車にGPSをつけるなら、車を降りてサボればいいだけです。
営業マンはバカじゃないので、あの手この手でサボれる方法を見つけ出しますよ。
営業マンに残業代がつかないのはサボれるから
営業マンに残業代がつかないのに、GPSをつけるのはちょっと問題があります。
営業マンは自由時間が多いので、残業代がつかない会社が多いですよね。
でもGPSを導入してしまったら、
- 自由が奪われる
- 残業代も出ない
となってしまいます。
ちょっとしたブラック企業ですよ。
今はSNSがあるので、こうしたブラック情報はすぐに出回ります。
一度噂になったら終わりですよ。
新しい人材を採用するのも困難です。
【根本論】営業マンがサボりたくなる環境を改善する【4つの方法】
そもそも、営業マンがサボりたくなるような環境にも問題があります。
理想論かもしれませんが、本当にやりがいのある仕事なら、そんなにサボらないですよ。
会社に不満があるからサボる営業マンもいます。
営業マンがサボらない環境を作る方法を解説します。
【改善策①】魅力的な商品を扱う
そもそも、営業マンが売りたくなるような商品であることが大切です。
品質の低い商品は、誰でもモチベーションが上がらないからです。
例えば、
- 世の中に必要とされている商品
- 売りやすい商品
- 利益率が高い商品
を扱いましょう。
商品選びは管理者側の仕事です。
【改善策②】売れる営業ノウハウを教えているか
営業は、売れるようになれば楽しいです。
なので、営業マンに営業ノウハウを提供しましょう。
営業スキルが上がれば売れるので、
楽しくなってサボりが減ります。
精神論や根性論で、ただ「売れ売れ」と言ってるだけならマネジメントではありません。
だって「売れ売れ」と言うのは、誰でもできるから。
自社の商品が売りやすいセールスノウハウを作って、営業マンに覚えてもらいましょう。
ちなみに、売れる営業ノウハウは下記の記事にまとめているので、社内で共有してください。
【改善策③】魅力的な歩合給になっているか
売れたら儲かる歩合給にしないと、やる気が出ません。
儲からないのに頑張る営業マンはいないからです。
モチベーションの上がる歩合給システムに、見直してみましょう。
【改善策④】営業マンのモチベーションを上げているか
営業マンのマネジメントに力を入れましょう。
サボる理由は、モチベーションが低いからです。
営業マンのモチベーションアップの方法は、
【管理職向け】営業のモチベーションアップ施策4選【背中を見せる】にまとめたので、読んでみてください。
営業の本質は売上を上げること【サボっても売れればOK】
結論、営業マンがサボっても、
ちゃんと売ってくれれば問題ないですよね。
サボった方が売れるなら、むしろサボってもらう方がいいくらいです。
「GPSを導入する=売上が上がる」ではありません。
むしろ、売上が下がる可能性が高いです。
GPSを導入するかどうかではなく、
売れる営業マンを育てる方が重要です。
実戦的な営業研修をやりましょう
売れる営業マンを育てるには、
実戦的なトレーニングをしましょう。
日常的に営業の練習をすることで、スキルが上がっていきます。
営業の練習方法については、
営業の練習方法6選【雑談からセールスチャンスを作る方法】にまとめたので、実践してください(^^)
まとめ【営業マンのサボり防止のGPSはリスクが高い】
この記事をまとめます。
- 営業のサボり防止GPSには6つのリスクがある
- 営業マンは、GPSをつけてもサボる
- そもそも、営業マンがサボりたくなる環境を改善すればいい
- 営業の本質は売上を上げることなので、サボっても売れればいい
- 売れる営業マンを育てるトレーニングをする
営業マンのサボり対策の参考になればうれしいです(^^)
記事を読んだだけでは変わらないので、できることから実践してください。
実践すれば必ず変わります。
ちなみに、どうしても営業マンのサボりを監視したいなら、サボりのパターンを知っておきましょう。
営業マンのサボりのパターンは、
営業のサボりはOK【おすすめのサボり方11選も解説】にまとめたので、読んでみてください。
あなたの会社の売上アップの参考になればうれしいです!